2023.10.24 美容医療

韓国の美容医療の費用相場は?法的に安全性はあるのか、施術メニューやアフターケアも解説

韓国に行ったら美容皮膚科を受診したり、プチ整形をしたりと美容医療を受けてみたいと検討中の人もいるのではないでしょうか。とはいっても言語の問題や安全性に不安を感じ、実際にチャレンジするには至っていないかもしれません。

この記事では、韓国の美容医療が注目される理由や安全性、さらに注目の美容医療メニュー5種類や事前に知っておくべき注意点を解説します。

韓国の美容医療が注目される理由とは?法的な安全性は大丈夫?


韓国では幼少期から外見や容姿が重要視される傾向があります。
そのため韓国国内には数多くの美容クリニックが立ち並び、今や世界中から観光客が訪れます。
ここからは、韓国の美容医療が注目される理由を2点紹介します。

美容大国と言われる国ならではの美容医療メニューの多さ

そもそも美容医療とは、美容を目的とする医療全般を指します。
二重整形や鼻の形を整えるなど、美容整形手術だけでなく、ニキビ跡の治療やしみ取りやたるみのケアなどのスキンケアや脱毛、さらに医療ダイエットも含まれる幅広い意味を持ちます。

韓国には美容クリニックが多く、国内外へ何店舗も展開する大手クリニックに至っては50を超えるメニューを提供しているところもあります。同日に同じクリニックで複数の治療を一気に受けられるので、外国人旅行者にとっても立ち寄りやすいのが特徴です。

また、クリニックによって「糸リフトに強い」「韓方ダイエットならお任せ」など、得意分野が明確に打ち出されていることが多く、患者側にとって選びやすくなっています。

価格競争が起きやすい業界のため低価格の施術も多い

施術内容によりますが、全体を通じて韓国の美容医療のメニューは日本の半分から3分の1程度と、安価に受けられるものが多く見られます。

美容外科や美容皮膚科などのクリニックは、国内に4,000ほどあるとされ、その約40%がソウルに位置し、さらにそのうち800ものクリニックが江南エリアに密集しているといわれています。
これほどまでにクリニック数が多いと、韓国国内での競争が激しくなり、結果として質の高い美容医療が比較的リーズナブルに受けられる状況が生まれていると考えられています。

韓国の美容医療の法的な安全性は?


韓国で美容医療を受けてみたいと思っていても、日本との違いや実際のところ安心・安全な施術なのかは気になる点でしょう。
基本的に韓国でも安全性が確認されている美容医療をサービスとして提供しています。
日本でも同様ですが、美容医療分野ではトラブルも複数報告されているのは事実です。いずれにしても医師から十分に説明を受け、納得できる治療を自己責任で判断しましょう。

なお、厚生労働省が美容医療を受ける前の注意事項を公式に公開しています(※)。
例えば、豊胸目的での非吸収性充填剤の注入やダイエット目的でのGLP-1受容体作動薬(糖尿病治療薬)の適応外使用に関する見解などが掲載されています。検討中の美容医療が関連するものは、これらを事前に確認しておくと安心です。

※参考:厚生労働省『確認してください!美容医療を受ける前にもう一度』

【2023年版】韓国の注目美容医療メニューを5選紹介!


国内市場が飽和状態にある韓国では、国策として医療ツーリズムに注力しており、美容外科を軸に外国人患者の受け入れも積極的に行なっています。

質の高い美容医療がお手ごろな価格で提供でき、かつ数言語対応できるカウンセラーが常駐するなど、外国人患者も安心して受診できる環境が整備されているのは嬉しいですよね。

ここからは、韓国の美容クリニックで提供されている注目のメニューを5種類紹介します。期待される効果や気になるダウンタイム、費用の目安についても解説するので、参考にしてくださいね。

※2023年9月執筆時点での情報

①インモード

「小顔ならこれ」という呼び声が高い美容医療が「インモード」です。「次世代ハイフ」ともいわれる注目のレーザー治療で、高周波を利用し、脂肪を吸着して引っ張り上げ、顔の脂肪をすっきりとさせ、顔全体のリフトアップを叶えてくれます。

施術時間は20~30分間と短く、1ヶ月おきに3~5回以上の施術が推奨されています。一時的なほてりと赤みや内出血などの副作用が生じる可能性がありますが、多くの場合は数時間から長くても数日間でおさまるとされています。

価格相場は、顔全体の「インモードFX」で25万ウォン~40万ウォン(約2万5,000円~約4万円)程度です。

②ポテンツァ

ニキビやニキビ跡、しわや毛穴の開きなど幅広いお肌の悩みに効果が期待できるのは「ポテンツァ」です。
微細な針「マイクロニードル」で皮膚に穴を開け、高周波を照射する肌再生機の名称で、肌にあえてダメージを与えることで治癒しようとする肌本来の力を利用して肌質改善を促してくれます。1~3ヶ月で3~5回を目安に施術するのを推奨されています。

まず顔に麻酔クリームを塗ってもらい、施術されるものの皮膚の薄い部位ではかなり痛みがあり、出血も伴います。
施術後6時間程度は洗顔やメイクはできませんが、その後は通常通りに肌メイクもOK。
2日から2週間ほど赤みや内出血が残ることがありますが、半年から1年ほど効果が持続し、徐々に肌が変わってくると美容マニアから支持を受ける施術の一つです。

1回あたり40万ウォン~60万ウォン(約4万円~6万円)程度の価格設定のクリニックが多いです。

③眉アートメイク

今や眉、口、アイラインとさまざまな部位にアートメイクを施す人が増えていますが、大定番はやはり眉のアートメイクでしょう。
15万ウォン~50万ウォン(約1万5,000円~約5万円)と比較的リーズナブルな美容医療で、若い世代でも人気のメニューです。半年以内のリタッチであれば5,000円前後で提供しているクリニックもあります。

そもそも眉アートメイクは、皮膚の浅い層に専用の色素で眉を描く施術で、徐々に薄くなっていくものの年単位で色が持続します。眉毛を描くのが苦手な人は少なくないはず、そんな人に特におすすめの施術です。

一本一本毛が生えているように仕上げるパターンやメイクした時のような形などデザインはさまざまです。希望する眉の写真を事前に用意しておくとカウンセリングがスムーズでしょう。

一般的には大きなダウンタイムはありませんが、1週間程度は修復クリームを眉に塗るアフターケアを施すと乾燥が防げて傷の回復が良くなります。

④唇フィラー

コロナ禍を経てマスク生活が終わりを迎え、再度注目を集めている美容医療が「唇フィラー」です。唇にヒアルロン酸やコラーゲンを注入し、シワのないぷっくりとした唇に仕上げてくれる施術です。

カウンセリングで希望を伝えた後は顔の比率に合わせて唇の形をデザインし、バランスを整えてもらいます。
人によってはあざや腫れが出てしまう場合もありますが、多くの場合は1~2日で落ち着きます。

韓国での唇フィラーの相場は10万ウォン~30万ウォン(約1万円~約3万円)で、薄い唇や形が非対称な人、あるいは口角が下がっているのが気になる人におすすめの施術です。

⑤しみ取りレーザー

以前より変わらず人気なのは、しみ取りレーザーです。韓国では顔全体のしみが取り放題で10万ウォン~50万ウォン(約1万円~約5万円)と幅広いものの、日本と比較するとかなり安価に受けられるクリニックが多いです。

一般的にしみ取り治療にはQスイッチレーザーかピコレーザーのいずれかが使用されます。前者は、10億分の1秒でレーザーを照射し、熱によってメラニン色素を破壊します。1~2週間ほどはテープでの保護が必要です。

一方ピコレーザーは、1兆分の1秒でレーザーを照射し、微粒子サイズまでメラニン色素を細かく破壊してくれます。肌のダメージを最小限に抑えた治療で、稀に術後の赤みや腫れが出ることもあるものの、ほとんどの場合は数日で落ち着きます。

韓国で美容医療を受ける際のポイント・注意点


ここまでで韓国の美容医療のおすすめメニューを紹介してきました。ここからは、実際に受診する際の注意点やポイントを3つに分けて解説します。

言語によるコミュニケーションエラーが起きるリスクも

多くの人が不安に感じるのは言葉の壁ではないでしょうか。
韓国の美容クリニックでは日本語で対応してもらえるところも多いものの、通訳やコーディネーターを通してのコミュニケーションになるため、どうしても微妙なニュアンスが抜け落ちてしまうことがあります。
カウンセリングで丁寧に話を聞いてくれる雰囲気かどうか見極め、安心して施術が受けられるかどうか判断しましょう。

いつも以上に念入りにリサーチし、写真や資料をカウンセリング時に提示できるように準備しておくのも大切です。
韓国と日本で「美しさ」に対する捉え方が異なる側面もあるため、お任せで施術をしてもらうよりは自分自身で理想を言葉で説明できるようにしておくと安心です。

アフターケアについて確認しておく

美容医療は、施術後のアフターケアを正しく行うことで効果が最大限に引き出されるものがほとんどです。
保湿や念入りに日焼け対策など、帰国後のケアについてカウンセリング時に確認しておきましょう。

帰国後にLINEやメールで院長に直接質問できるサービスを提供するクリニックもあります。少々値が張ったとしても、帰国後の手厚いサポートは何か異常が生じた際の安心材料となります。

日本人による口コミを確認しておく

参考になるのは、日本人による口コミです。帰国後のアフターケアの手厚さやカウンセリング時の雰囲気など実際に施術を受けた日本人患者の満足度の高さをチェックしておくと良いでしょう。

韓国人から厚い支持を受けており、質の高いサービスを提供する医院であっても言語や帰国後のケアなどの対応に不安が感じられる場合は念のため選択しないのが安全かもしれません。

事前リサーチで後悔しない韓国美容医療を!


この記事では、韓国の美容医療が注目される理由や安全性、さらに注目の美容医療メニュー5種類や事前に知っておくべき注意点を解説しました。
韓国では比較的リーズナブルに美容医療が受けられるため、勢いで飛びつきたくなる気持ちはわかります。
ただ文化や言葉の違いがあることは事実です。日本での受診よりも慎重に、念入りに準備し、後悔のない美容医療を選択しましょう。

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